戦後72年が過ぎ、被爆者の平均年齢は80歳を超えました。被爆者自身が証言活動を続けることが年々難しくなってきており、被爆の実相を後世に伝えることが喫緊の課題です。その手法の1つとしてデジタルアーカイブがあります。

デジタルアーカイブは被爆の体験を後世に残すことを目的に、インターネット上に「被爆体験の資料室」をつくる活動です。多くの被爆体験(証言)集は冊子などの紙媒体で保管されています。保管場所も各地域の被団協や図書館などにあるため、いつでも確認できるわけではありません。こうした貴重な資料をデジタルアーカイブに登録することで、インターネットを通じて世界中からいつでも・どこにいても閲覧することができます。

デジタルアーカイブには被爆者が被爆した地点や原爆投下直後にどのように移動したかその様子、被爆者が伝えたいことなども登録することができます。登録された情報は地図上に複数データ表示することできるため、複数の被爆者の証言を読んだり、地理的情報と結び付けて理解したりすることができます。

デジタルアーカイブへの登録は個人作業ではなく、グループの活動として取り組みます。この活動は単なる登録作業ではありません。登録するために、体験(証言)を読み込むことで被爆体験を学びます。要約や重要なことをまとめるためにグループ交流します。交流することで他者との価値観の共有や新しい発見が得られます。アーカイブに感想などを登録することで自分の考えや思いを発信できます。そして登録された情報を見て、感じたことや考えたことを発信し、身近な人だけでなく、あらゆる人とつながることができます。この「交流」と「より多くの人とつながる」ことをこの活動では最も大切にします。

2017/10/24に行われたアーカイブ化PJのトライアルの様子。証言者は大岩孝平継承する会理事

 

10/24アーカイブ化PJのトライアルの様子②この日は証言集掲載の手記をマッピングするためのワークシートの項目を検証しました。

2017/11 「未来につなぐ被爆の記憶」プロジェクトの説明と相談に埼玉県原爆被害者協議会(しらさぎ会)に行ってきました