今年度の上半期が過ぎましたが、諸活動の一層の推進をはかるととともに、それらを支える会員組織の拡充とセンター設立募金の推進を呼びかけます。

(1)2020年、国連はNPT発効50年の記念すべき年を迎え、5月の再検討会議は核兵器禁止条約と核兵器の非人道性に関する論議の進展に、世界の注目が注がれることになります。9月27日現在、すでに32カ国が同条約の批准書等を提出していますが、50カ国を超え条約発効を早期に実現しなければなりません。日本被団協が呼びかけた、核兵器の廃絶を求めるヒバクシャ国際署名は9月末現在、1,051万7、872人分に達しています。核兵器のない世界の実現に向けては、あらゆる機会を通じ原爆被害の実相と被爆者の原爆とのたたかいを世界の人々に知らせ続けることが、切実に求められています。

それらの記録を人類の記憶遺産として共有できるようにすることがとても重要です。その拠点が「ノーモア・ヒバクシャ継承センター」であり、東京から世界に発信できるようその早期の設立をめざします。2020年7月21日(火)、日本青年館大ホールで、「(仮称)東京オリンピック記念 平和チャリティー・コンサート ノーモア・ヒバクシャの声を世界に」を開催し、センター設立を呼びかけます。また、2020年の適切な時期に、首都東京にある国連大学において、「原爆と人間展」の開催を追求します。東京オリンピックが開催されるこの年は、訪日する海外の人々が飛躍的に増大することが想定され、改めて国内外の人々に「ノーモア・ヒバクシャ」について共感、共有する機会を提供することははかりしれない貴重な意義を有すると考えます。原爆忌も75周年を迎えることになり、いよいよセンター設立が急がれます。

(2)会員は現在、正会員(年会費1万円)141名、賛助会員(年会費1口千円)239名、賛助団体(年会費1口1万円)60団体です。会員の拡充は、当面、賛助団体を200団体以上にする、賛助会員を500名以上にするために、取り組みを強めます。

この通信を読んでいただている皆さま、ぜひ身近な知人や諸団体にこの会に参加されるようお誘いくださることをお願いいたします。

「継承センター設立募金」は9月末現在、6,083,150円です。だれでも募金 は一人500円以上。家庭、地域、職場、学園などで募金を呼びかけ、まとめてご寄付くださるようお願いします。広島のある学校では学校ぐるみで募金に取り組み、多額の寄付をしていただきました。今いる場で、みんなに気軽に呼びかけてみましょう。また、力持ち募金(団体・企業・個人1口10万円以上)もお願いします。認定NPO法人としての領収書を発行しますので、税額控除が可能です。ご活用ください。

それぞれ、郵便振替用紙に「賛助会員」「賛助団体」「寄附金」「継承センター設立募金」と明記し、下記の宛先にご送金ください。

(郵便振替)口座番号:00110-5-292881

加入者名:ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会

 

※ 学校で募金を呼びかけた生徒さんにそのとりくみをレポートしていただきました。

  募金を終えて

私はアイルランドに小学2年生から高校1年生の夏までの8年間住んでいました。アイルランドでは、原爆については広島と長崎に原爆が落とされたということのみ学び、深い知識を持っていませんでした。しかし、広島に引っ越してきてからは、ニュースや新聞などで原爆に関することを目にすることで、核兵器についてのニュースなども注意深く聞くようになりました。

今年の夏に、東京に住む私の父の叔父から「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」という団体が継承センターの設立を予定しており、募金を集めているという話を聞きました。アイルランドの学校では募金活動が頻繁におこなわれていたのですが、日本に帰国してから一度として学校で募金活動がなかったことに気づきました。大叔父の話を聞いた後、私の通っている学校で募金活動を行い、継承センターを宣伝できるのではと考えたため、募金活動を行おうと思いました。

この活動を実際に行うまでに、企画書を書き学校に提出し、許可をいただいたのち、先生方とどのように集めるのか、どのようにお金を管理するのか、そして懸念事項などについて話し合いました。私は、アイルランドの学校のように全校生徒に意識を持ってもらうような募金活動を行いたかったため、各クラスを回り、募金を集めるという方法を考えました。生徒会とも連携して活動を行いました。まず、全校朝会にて生徒と先生方に向けて5分程度の、継承センターと今回の募金活動についてのプレゼンテーションを行いました。また、保護者の方には今回の活動についての手紙を書き、学校の承認印をいただき、学内用の一斉メールで送付しました。回収日程のポスターも制作し、各クラスに先生方に貼っていただきました。それらの効果があったのか、私が予想していたよりもはるかに多くの生徒や先生方がご協力してくださりました。

今回のように私自身がなにかを企画し、学校で活動を行うというのは初めての試みであったためどのように進めていけばいいのか不安でしたが、担任と学校側のサポートのもと、無事終えることができました。この活動を通して継承センターについて知ったことで、生徒たちが原爆について考えるきっかけになればと思いました。私自身も、企画をする際に継承センターについて調べたことで、被爆者の方々の記憶や活動を私たちの世代に残していくことの大切さについて知り、継承センターの必要性を感じることができました。この継承センターが完成する日を心待ちにしております。