被爆70年に日本被団協と継承する会が協力して行った「被爆者として言い残したいこと」調査について、調査の集計・まとめにあたっている専門家グループでは、いま、報告書作成に向けて一枚一枚の調査票の自由記述を手分けして読み込む作業をつづけています。

 調査を実施したのは、安倍政権が多くの国民の反対にもかかわらず安保関連法(戦争法)を国会で強行しようとしていた2015年の夏。それだけに、選択肢の集計結果は、設問の「被爆者として今とくに心にかかっていること」に、「日本がまた戦争する国になるのではないか」(64.6%)が「自分の健康」(63.7%)とほぼ並んで「核兵器がまた使われるのではないか」(53.8%)を上回り、また、「被爆者として日本政府に求めたいこと」では、「被爆国として核保有国に核兵器廃絶をせまる」(72.2%)や「被爆の実相をしっかり調査し、世界に広める」(67.55)を抜き去り、「憲法9条を厳守し、戦争によらない国づくりをすすめる」(77.3%)が最も多いというように、被爆者のみなさんの戦争へのおそれが顕著にあらわれていたのが特徴的でした。

 自由記述欄に書き込まれたことばの一つ一つにも、「戦争だけは絶対ダメ」「憲法9条は変えてはならない」「戦争のない平和な国にしてもらいたい」「原爆はどんな理由があろうとも、絶対に使ってはならない」…など、原爆体験をもとにした核兵器と戦争否定の切実な思いが刻まれています。

 報告書は、今年6月の日本被団協定期総会までにまとめる予定です。

特定非営利活動法人

ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会 継承交流部会

 

【この間の取り組みから】

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